郊外に「〇〇霊園」という公営墓地が増えてきている

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郊外に「〇〇霊園」という公営墓地が増えてきているブログ:14/04/06


「今日はお客様がみえるからお茶出ししてね。できる?」
ママから突然言われたのは、小学三年の秋。

お客様とは、ママの兄貴の嫁。
僕とは血のつながりはないが、
もの静かで上品な伯母が、僕は大好きだった。
はりきって、お茶の入れ方出し方を教わった。

伯母が到着して座敷でごあいさつをすると、
おもむろにママが目くばせをした。

よし!と台所で、僕は教わった通りに急須にお湯を入れ、
茶葉を蒸らしている間に、お盆に木の茶托をのせ、
あたためた湯のみをのせて、お茶を注いだ。

湯のみに八分目。
濃すぎず薄すぎず…自分としては完壁だった。

得意気にそっと、伯母の前に差し出したが
僕は緊張して、茶托の上で少し湯のみがカタカタ鳴った。

「まあ、嬉しいわ!ありがとう、いただくわね」

にっこりして伯母が湯のみを手にした瞬間、
あ!と自分の顔がサーッと冷たくなるのを感じた。

注意して入れたつもりだったのに、
茶托にお茶がこぼれてしまっていたのだ。

あろうことか、
湯のみといっしょに茶托が持ち上がるのを見た瞬間、
思わず目をつむった僕の頭の中に…

次にくるであろう光景がパパーッと、
早送りの走馬灯のように浮かび上がった。

…湯のみにくっついて持ち上った茶托は、
カチャーンと音をたてて落ちる。
困ったような伯母の顔。あわてるママ。
ふきんを手にするママの姿まで思い浮かび、
僕はさらに強く目をつむった。
しかし…あれ?

僕が恐る恐る目をあけてみると、
なんと茶托は、伯母の左手の上にあった。

落ちる寸前、伯母はすばやく茶托を受けとめていたのだ。

そして、普通に静かに、お茶を一口飲み、
「まあ、おいしい」
と、言ったのだった。

僕は嬉しさと安堵と、
気はずかしさで何ともいえない心持ちだった。

嗚呼,いい気分
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