競争率の高さから抽選方式がとられている公営墓地

競争率の高さから抽選方式がとられている公営墓地



競争率の高さから抽選方式がとられている公営墓地ブログ:15/06/17


去年の8月20日の正午、
不安いっぱいで重くなった靴とリュックを背負って
あたしは歩き始めた。

一歩一歩、目指すはただ富士山頂だ。
この日はあたしの十代最終日。

出発地の富士五合目は快晴で、
気持ちの良い空が初登山のあたしを
励ましてくれるようで嬉しかった。

六合目、七合目…と登ると
酸素の薄さか体力の無さか、
息がきれるし、足も辛い。

「もう無理」と何度も思う。
ここでヘナヘナしているあたしは、
弱い人間だと思うしかなかった。

それでも、いくら登っても
まだまだ遠い山頂を見上げるのは、
あたしが「登る」と決めたからであった。

登山ガイド同行のツアーだが、
他はグループで参加する中、
あたしは一人で、ほぼ黙々と足を進めた。

約6時間後に八合目の山小屋、
今真夜中の宿に着いた。
到着直後、夕方食のカレーライスを食べる。

これ程おいしいごはんはなかなかないと、
二十数人のツアーメンバー皆で笑いを交した。

その後一畳に二人寝る程の驚くべき狭さに、皆並んで眠る。
修学旅行のように、就寝前に話が弾む。

同じツアーには、
夫婦の方や職場仲間、カップルなど多彩だ。

あたしの隣りの枕は内定の決まった大学四年生…
四人グループの彼らは春から同僚になる人たちだった。

一人でツアーに参加し、
誕生日に富士山頂を目指すあたしに興味を抱いてくれたようで、
あたしの話をよく聞いてくれた。
あたしの略歴、現在大学で学んでいること、将来の夢…

あたしもしつこい程尋ねた。
何故その職に決めたのか、今後どう生きていくのか…と。

特に多くを話してくれた彼は、
しっかりとした夢を持っていた。

あたしと向き合ってくれた彼らに感謝しながら、
「大人」になることは、
将来に責任を持つということなのだ…と、思った。
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